2018年1月16日火曜日

歯周病が認知症を悪化させる機序が解明!

歯の話続きですが、うなぎいぬは産婦人科医です。

とはいえ、歯周病は全身に影響しうるというのは以前からいわれていますし、
この高齢化社会で、なるべく自分の歯を残すように、
口腔ケアはとても大事になっていくと思います。

そんな中、興味深い発表がありました。

名古屋市立大学の研究グループが、歯周病が認知症を悪化させる機序を解明したのです。

認知症の約6割はアルツハイマー病で、
その原因は、“アミロイドβ”というタンパク質が脳の神経細胞の中にたまり、
神経細胞が死滅していくこと、と考えられています。

今回の研究で、マウスでの実験で、
歯周病菌が感染していると、アミロイドβの量が1.4倍に増えた、
というのです。

すごく分かりやすい機序で、それを立証した、という発表ですね。
こういった分かりやすい機序が解明されると、
歯周病を予防、治療することがアルツハイマー予防になる、と実感できます。

と書きながら、最近、フロスをさぼっていることを思い出しました。。

今晩はフロスします!

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