こんにちは、産婦人科医として日々手術もしているうなぎいぬです。
婦人科でごく一般的に行われる手術、子宮全摘術。
子宮筋腫などの良性疾患が原因で子宮全摘術が必要になることも多々あります。
治療の選択肢の一つとして子宮全摘術を提示した時のリアクションは人それぞれで、
『もうわずらわしいので早くとってください!』
という方もいれば、
『やっぱり子宮をとるのには抵抗が、、』
と仰る方もいらっしゃいます。
子宮をとることに抵抗を感じる方というのは、
女性としてのシンボルを失う気がする、という理由かと思いきや、
話をしていると意外な答えが返ってくることがありまして、
『子宮をとったあとの、更年期症状が心配で、、』
と、子宮全摘後に更年期症状がでるのではないかと心配されている方が時々いらっしゃいます。
実は、子宮をとっても女性ホルモンの分泌には全く影響しません。
女性ホルモンを分泌しているのは卵巣で、
子宮はホルモン的な働きは何もしていませんので、
子宮全摘術だけであれば、術後の更年期症状の心配は全く必要ありません。
という話をすると、
ならばぜひとって下さい!
とおっしゃる方が多いです。
子宮全摘術は、子宮をとるだけなので腟はそのままですから、
術後、性交渉も可能です。
ただし、卵巣をとるとらないは、病態や年齢によってケースバイケースですので、
必ず主治医の先生に確認して下さい。
2017年9月6日水曜日
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