こんにちは、うなぎいぬです。
この間、いつも通りオペしていたら、
どうもオペ室が忙しそうで、
「人が足りない上に緊急も入って〜」
と。
「外科の緊急ですか?」と何の気無しに聞くと、
「肛門異物です。」
ん??
理解するのに一秒くらいかかりましたが、
あー、なるほど、入れちゃったんですねー
と、すぐ理解できました。
うなぎいぬは産婦人科なので、
『腟内異物』の人は時々きます。
腟の中に入れたモノが取り出せなくなってしまって、
産婦人科にかけこんでくるのです。
なにを入れるのかって?
なんでも、本当にいろいろなモノです。
いたってノーマルな人にはなかなか理解し難いと思いますが、
世の中、本当にいろんな趣向の人がいるんだなぁと、
感慨深くさえなります。
とはいえ、腟は奥に子宮があって行き止まりなので、
どこまでも入っていってしまうことはないのですが、
肛門はそうはいきません。
皆さんご存知の通り、肛門は腸の出口です。
口→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸→そしてゴールが肛門です。
で、どうやら世の中には、肛門にモノを入れたくなる人たちがいるようで、
出そうとしても、モノによってはすべってとれなくて、
逆にどんどん中へ中へと入っていってしまい、
取れなくなって病院へ来るのです。。
笑いごとじゃないんです。
内視鏡やら、透視やら、
あらゆる機器が出動して、大騒動です。
しかも、場合によっては腸を一部切除されたり、
一時的に人工肛門にされたり、、
ほんの遊び心が、とんでもない大事になりかねません。
そんなことするのは、一部の人たちだけでしょ、
と思いますでしょ?
意外と、そうでもないんです。
妻子もちの、普通のお父さんが、
肛門異物でオペされたこともあります。
深夜に書斎で1人で、なにかを入れてみたくなってしまって、
そしたらとれなくなってしまい、、
当然、奥さんにもバレてしまうし、
恥ずかしいことこの上ないです。
恥ずかしいだけでなく、
とんでもなく大掛かりな手術にもなりかねませんし、
病気ではないので自費ですから、医療費も高くつきます。
趣味も性癖も人それぞれ、
いろんな好みの人がいてよいとは思うのですが、
肛門の先は行き止まりではありません!
本当に気をつけてください!!
2017年11月3日金曜日
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